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肝斑におけるトラネキサム酸のエビデンス

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こんばんは♪     昨日、ガウディスキン美白化粧水:インナーモイストTAローションのことをご紹介しましたが、   その主要成分であるトラネキサム酸について、 最近の日本美容皮膚科学会雑誌に載っていたのがあるので、ご紹介しますね!  
参考文献:
木村有太子(2020)「肝斑におけるトラネキサム酸のエビデンス」日本美容皮膚科学会雑誌30(4)309-315
  まず何が書かれていたかの要点を書きますね(^^)↓ 「肝斑におけるトラネキサム酸のエビデンス」   ・トラネキサム酸による肝斑の治療には、外用、内服、局所注射、イオン導入などの方法がある。   ・トラネキサム酸は投与方法に関係なく、肝斑の治療について効果的かつ安全な治療法である。   ・トラネキサム酸の作用機序としては、 ①抗プラスミン作用を介してメラニン産生を抑制する ②メラノサイトに直接働きメラニン合成を抑制する ③プロスタグランディン産生を阻害することによって抗炎症作用をもつ ④細胞外基質に結合したVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を遊離型へ変換したり、血管新生由来のbFGF(線維芽細胞成長因子)を抑制   肝斑では、表皮におけるメラニン増加真皮においては毛細血管増加や、炎症に関係し増悪するという特徴があるのですが、   要するに、トラネキサム酸によりそれら肝斑の病態が改善される、ということです。   ・トラネキサム酸内服について 内服が一番 十分な有効性と安全性を示す論文が多い。本邦で1000mg/日、1500mg/日など高容量で長期間投与されているケースが多いが、海外では500mg/日や750mg/日など低用量で有効性が示されている論文が多数ある。   ・トラネキサム酸外用について 有効性を示す論文多数あり、多くは12週間での効果を示していた。 ハイドロキノンに比べ有意に副作用が少なく、効果的で安全性の高い成分である。   ・トラネキサム酸局所注射について(メソセラピーなど) 有効性が示されている。   以上のことが書かれていました(^^)     トラネキサム酸内服については、当院では750mg/日で飲んでいただくことが多いですが、副作用が心配という患者さまには500mg/日で飲んでいただいています。   750mg/日や500mg/日でも充分効果があるという印象です! 飲むと飲まないとでは美白度が全然違います。   内服して肝斑が薄くなっているかや、お肌が白くなっているか、診せていただいていますが、きちんと飲んでいる人は本当に綺麗になっています。肝斑だけではなく、お顔全体の色も白く   長くなってしまいましたが、言いたかったのは、 トラネキサム酸って効くんですよー!!だからきっちり飲みましょうね〜! ということと、 トラネキサム酸内服が(他疾患との兼ね合いで)出来ない人は外用も効果的なのでガウディのインナーモイストTAローションを使いましょう(^^)   もちろん、美白内服薬とインナーモイストTAローションとの併用もとても良いですよ〜♪♪   ということです! 美白肌めざして、頑張りましょうね〜(^^)